令和4年度(2022年度)に介護職員処遇改善加算と介護職員等特定処遇改善加算、介護職員等ベースアップ等支援加算(以下、介護職員処遇改善加算等)の処遇改善計画書や実績報告書の簡素化が行われたことから、「処遇改善加算の処遇改善計画書はどのように記入すればいいの?」や「処遇改善加算やベースアップ等加算の処遇改善計画書をダウンロードしたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、令和5年度に対応した処遇改善計画書の書き方・記入例をまとめました。
介護職員処遇改善加算等の処遇改善計画書とは、介護職員処遇改善加算等を算定するために、その年度の賃金改善計画や介護職員処遇改善加算等の要件をどのように満たしているのかなどを記入する様式です。
介護事業所の事務負担を軽減するために、令和4年度(2022年度)には介護職員処遇改善加算等の処遇改善計画書と実績報告書の簡素化が行われ、様式が変更されました。
具体的には、
などの簡素化が行われています。
介護職員処遇改善加算等の処遇改善計画書は、加算を算定する月の前々月の末日までに、介護サービス事業所等ごとに都道府県知事等に提出する必要があります。
【令和5年11月から加算を算定する場合のスケジュール例】
令和5年9月末日 申請書、処遇改善計画書の提出
令和5年11月 加算の算定開始
介護職員処遇改善加算等の処遇改善計画書には、賃金改善の見込み額を記入する欄があります。
賃金改善額の具体的な推計方法は問わないとされていますが、以下の図を参考に、各加算を原資として行う各職員の賃金改善の見込み額を足し上げる方法が推奨されています。
(出典:厚生労働省 処遇改善計画書記入例)
また、事業所ごとの内訳ではなく、処遇改善計画書で一括して届出を行う事業所全体の金額を記入する必要があります。
介護職員処遇改善加算等の処遇改善計画書の書き方のポイントについて、厚生労働省の様式(エクセル)を用いてご紹介します。
「基本情報入力シート」にある提出先に関する情報、基本情報、加算対象事業所に関する情報の欄について、色がついているセルに必要な情報を入力します。基本情報入力シートに必要事項を記載することで、自動的に様式2-2、2-3、2-4に入力内容が転記されます(紙の場合は基本情報入力シートの提出不要)。
様式2-2、2-3、2-4に入力した情報の一部が様式2-1に転記されるため、先に様式2-2、2-3、2-4を入力します。
様式2-2は介護職員処遇改善加算、2-3は介護職員特定処遇改善加算、2-4は介護職員等ベースアップ等支援加算を入力するシートになっていますので、算定する加算のシートで色がついているセルに必要事項を入力します。
例えば、介護職員処遇改善加算のシート(様式2-2)は、算定する処遇改善加算の区分や算定対象月を記載するようになっています。
算定する予定の加算については、「本計画書で提出する加算」の欄で「〇」を選択します。
「(2)加算額を上回る賃金改善について(内訳)」を直接入力します。ベースアップ等加算については「5(1)ベースアップ等加算の配分要件」で入力した内容が転記されます。
また、「(3)加算以外の部分で賃金水準を下げないことについて」にチェックを入れます。
「(1)賃金改善を行う賃金項目及び方法」には、賃金改善を実施する期間や賃金改善を行う給与の種類、就業規則の見直しや賃金規程の見直しといった具体的な取組内容を記載します。
「(2)キャリアパス要件」には、加算の要件を満たすように「該当」にチェックを入れます。
例えば、介護職員処遇改善加算Ⅰを算定する場合は、全て「該当」にチェックを入れます。
「(1)特定加算のグループごとの配分要件」には、特定加算で賃金改善を実施する範囲にチェックを入れ、それぞれについて一月あたりの常勤換算職員数や特定加算による賃金改善額のグループごとの配分比率などを記入します。
「(2)賃金改善を行う賃金項目及び方法」には、賃金改善を実施する期間や賃金改善を行う給与の種類、具体的な取組内容などを記入します。
「(3)見える化要件について」には、ホームページへの掲載や掲示など、事業所で実施する周知の方法についてチェックを入れます。
「(1)ベースアップ等加算の配分要件」には、介護職員およびその他の職種のベースアップ等支援加算による賃金改善の見込額やベースアップ等による賃金改善の見込額(年額)を記入します。
なお、介護職員およびその他の職種のベースアップ等支援加算による賃金改善の見込額の合計額は、2(2)①に表示されるベースアップ等加算の加算額を上回る必要があります。
「6 職場環境等要件について」では、実施する予定の取組内容にチェックを入れます。
処遇改善加算のみ取得する場合は全体で1つ以上、特定加算も取得する場合は6区分ごとにそれぞれ1つ以上チェックが入っている必要があります。
「7 要件を満たすことの確認・証明」では、確認項目や証明する資料の例を確認し、満たしている項目全てにチェックを入れます。
処遇改善加算ⅠまたはⅡを取得する事業所がある際にチェックが入っていない項目がある場合や、処遇改善加算ⅠまたはⅡを取得する事業所がない際に「キャリアパス要件Ⅱの資質向上の目標及び具体的な計画」以外でチェックが入っていない項目がある場合、要件を満たしていないことになるので注意しましょう。
介護職員処遇改善加算と介護職員等特定処遇改善加算、介護職員等ベースアップ等支援加算の処遇改善計画書の様式(エクセルファイル)は こちらからダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
こちらの記事では、令和5年度に対応している様式(令和4年度の様式)である介護職員処遇改善加算と介護職員等特定処遇改善加算、介護職員等ベースアップ等支援加算の処遇改善計画書の書き方について解説してきました。
記事の内容は、作成時点の最新資料・情報を基にしております。処遇改善計画書を作成する際には、その都度、最新情報をご確認いただき、不明点などがありましたら自治体等へ申請・お問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。