新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移り、季節性インフルエンザと同じ扱いになります。人の流れは平時の状態に戻ってきていますが、高齢者に向き合う介護現場では手探りの状況が続く部分もあります。
これまでの新型コロナ感染拡大に伴う行動制限のうち国のスタンスが大きく変わってきたのが、高齢者施設等での面会や外出機会の確保についてです。 感染不安リスクや不安などから、これに対する施設などの対応や受け止め方は分かれているようです。 介護経営ドットコム編集部にも声が届いています。
(*関連記事:コロナ5類移行後の介護の感染対策、重要事項を厚労省が明示―対策の手引きも改訂へ)
5月8日以降は個人のマスク着用同様、新型コロナウイルスへの感染対策についても事業者の判断や自主的な取り組みに広く委ねられます。
しかし、医療機関や高齢者施設等には感染対策が求められるため、引き続き国からデータや方針が提示されることになっています。
新型コロナウイルスが国内で広がりを見せて以降、介護業界でもさまざまな情報が錯綜し、混乱が続いてきました。厚生労働省のスタンスが明確に変わったものの一つが高齢者施設などでの面会の扱いです。直近の事務連絡では、「高齢者施設等における感染対策として特に重要と考えられる点」として、面会の再開・推進を図ることの重要性を取り上げました。 社会と遮断されることによる高齢者の心身への悪影響を踏まえたものです。
ただ、現場のリスクや不安などから、施設などの対応は分かれているようです。
介護経営ドットコムでは以前、読者の方に感染対策と利用者・家族との対応について伺いました。 以下に結果の概要をグラフでお示しします(3月7日~5月2日にいただいた回答を集計)。
上で示した回答は、面会の推奨に関連して施設などでの対応状況について当てはまるものを選択いただいたものです。この結果を見ると、感染への不安のほか、各種制限の緩和に伴って感染対策への意識の差から混乱や負担感が生じていることがわかります。
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