【介護経営ドットコム編集部より】
厚生労働省は来年度の介護報酬改定に向けて、LIFE(科学的介護情報システム)関連加算のテコ入れの検討を本格化させています。9月3日に開かれた社会保障審議会・介護給付費分科会では、データ提出やアウトカム評価などのあり方が論点として示され、委員からは現行のLIFE関連加算への不満や課題提起、改善要請が相次ぎました。
主なポイントは以下の3点です。
①データ提出・アウトカム評価のあり方が主要論点に:厚労省が9月3日の審議会で、LIFE関連加算見直しに向けた検討課題を提示しました。
②普及率にはサービス種別で差:厚労省のデータによると、昨年4月時点でLIFEを利用している事業所は施設系サービスでおよそ7割、通所系・居住系サービスでおよそ5割にとどまっています。
③現場からは負担や実用性への不満の声:入力負担の重さや、加算の意義が利用者・家族に伝わりにくい点などが指摘され、厚労省は年内に具体策の大枠を固める方針です。
LIFE関連加算にテコ入れへ 厚労省が具体策の検討を本格化 審議会では不満の声も
厚生労働省は来年度の介護報酬改定に向けて、LIFE(科学的介護情報システム)関連加算のテコ入れの検討を本格化する。
3日に開催された審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)で、データ提出やアウトカム評価などのあり方を論点として提示した。これを受けた委員からは、今のLIFE関連加算への不満や課題提起、改善要請が相次いだ。
厚労省のデータによると、昨年4月時点でLIFEを利用しているのは施設系サービスでおよそ7割、通所系・居住系サービスでおよそ5割となっている。
厚労省は現在、LIFE関連加算を2階層の構造に整理する案を軸に検討を進めている。
1階層目が科学的介護推進体制加算で、2階層目がその他のLIFE関連加算。 土台となる1階層目の取得を2階層目の取得の前提とする構想で、データの重複入力の解消などにもつながるとみられている。
ただ、この日の会合では委員から厳しい声が上がった。
「現場の入力負担が限界に達している」「操作性や応答速度の改善が実感できない」
こうした指摘のほか、
● ケアの質の改善につながる実用的なフィードバックになっているか
● 利用者負担が発生するにもかかわらず、利用者・家族には加算の意義や内容が理解できない
といった意見も出た。
厚労省はこうした現場の声を踏まえ、これから具体策を詰める段階に入る。来年度の介護報酬改定に向けて、年内に施策の大枠を固める方針だ。
*出典:介護ニュースJoint/社会保障審議会・介護給付費分科会(厚生労働省)