2024年から訪問看護ステーションでも策定に取り組む必要があるBCP(Business Continuity Plan/業務継続計画)について3回に分けて解説します。 今回は最終回です。
(*1回目:訪問看護ステーションにおけるBCP策定~防災訓練、感染症対策との違い~)
(*2回目:訪問看護BCP策定の手順解説~初めの一歩のハードルを下げる便利ツール~)
BCP作成に当たって、「テンプレートを参考に計画だけ作ればいいんでしょ」「日々の業務で精一杯なので、作成するのがやっと」といった思いはないでしょうか?
BCPは、作成するだけでものかなりの労力と時間を要するため、このようなお気持ちになるのも分かります。しかし、厚生労働省が「義務」としている内容は、以下の通りです。そのため、BCPを作成して終わりという訳にはいきません。
実際に災害が起きたときに適切な対応できないと、会社(事業所)、スタッフ、ご利用者様、関係各所が困ることになります。
そうならないためにも、災害が起きたときに誰が何をすべきか、また、どういう事が起こりえるのかをある程度想定して、心構えをしておくことがとても大切です。
計画(BCP)は立てて終わりではなく、実行してみて見直し修正・追加(BCM)していきましょう!
そうはいうものの、BCPを災害時に機能させるため、平常時からどういった事を準備して実行していけばよいのかは分かりづらいかもしれません。
そこで、今回はBCMを1)事業所の体制、2)ご利用者様、の2つの観点からどういう準備をするか、
自社のマニュアルの紹介なども含めながら解説していきます。
のぞみ医療株式会社取締役。ビジケア株式会社経営企画担当者。看護師、保健師。平成22年大阪大学医学部附属病院でICU、精神科勤務。平成26年開業医を育てる院長のもとで、経営・会計学を学ぶ。平成29年-令和2年、ビュートゾルフ練馬富士見台に管理者として勤務、同時に数社の社外CFO、COOとして経営企画、財務を担当。令和1年ビジケア株式会社に参画。令和3年のぞみ医療株式会社取締役に就任。