2024年から訪問看護ステーションでも策定が義務化された業務継続計画(以下・BCP)。
前回は、従来の防災計画等との違いなどについてお伝えしました。今回は、負担に感じられるBCPの策定について、着手へのハードルを下げるための便利なツールと活用方法をご紹介します。
BCPの作り方は大きく分けると「事業者が自由に作る」か「ISO22301を取得する」の2つがあります。
現在策定されているBCPの大多数は前者によるものです。
例えば、書籍やガイドラインを参考に自社のBCP担当者が自力で作成する、行政や各種団体が用意しているテンプレートを用いて作成する、専門家やコンサルタントに依頼するといった方法です。
以下、代表的なテンプレートをご紹介します!
・厚生労働省がひな形とガイドライン、作成のための動画を出してくれています https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/douga_00002.html
・一般社団法人 全国訪問看護事業協会 https://docs.google.com/document/d/1-GuRJkAAiYWzTCYj12V5oIvkajBCKTGO/edit?usp=sharing&ouid=105436738912328859793&rtpof=true&sd=true
・中小企業庁
入門編は1-2時間で作成できます。 他業界のBCPの事例集も載っています! https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/bcpgl_download.html#word1
とはいっても、
・BCPを作成しなくちゃ!とテンプレートを開いたけど数秒固まって、そのまま閉じた ・内容の多さに圧倒されて、何からやっていいのか分からなく立ち尽くす…
こんな方は多いのではないでしょうか。
事業所にとって大事なのは、『出来ていること』と『出来ていないこと』を明確にして、BCPを実際に活用できるものにすることです。
そのために、今回は便利なシートをご紹介します。 それが大阪府超簡易版BCPです!!
のぞみ医療株式会社取締役。ビジケア株式会社経営企画担当者。看護師、保健師。平成22年大阪大学医学部附属病院でICU、精神科勤務。平成26年開業医を育てる院長のもとで、経営・会計学を学ぶ。平成29年-令和2年、ビュートゾルフ練馬富士見台に管理者として勤務、同時に数社の社外CFO、COOとして経営企画、財務を担当。令和1年ビジケア株式会社に参画。令和3年のぞみ医療株式会社取締役に就任。