管理者に求められる役割とスキルとは?今こそ成長への波を乗りこなそう!

2023.06.29
2023.07.05
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高齢社会において介護事業所の存在は、ますます重要性を増しています。そのような中、管理者である皆様は、日々の様々な問題と向き合い、試行錯誤を繰り返しながら問題解決へのアプローチを続けていらっしゃることでしょう。

そして、発生している問題の中には、解決が難しい問題もあり、介護事業所の管理者に求められる「役割」や持つべき「スキル」について明確化したいと思っているのではないでしょうか?

ここでは、介護事業所の管理者に求められている役割とスキルを明確化するための方法について解説します。

目次
    管理者としての役割の明確化
    管理者の持つべき「スキル」 の明確化
    「問題・課題を見つける力」と「情報編集力」を磨こう!
      まとめ

        管理者としての役割の明確化

        管理者には、経営者から求められる役割があります。この求められている役割が、「事業所の管理業務全般」というように抽象的に伝えられることで、具体的な役割についての「理解ができていない」、「間違って理解する」といったことが起きています。

        ですから、管理者としての役割を明確化するためには、「経営者から求められる管理者の役割」と「自分が考える管理者の役割」の認識を合わせることが必要になります。

        管理者の役割について、いくつか例を挙げてみますので、役割が不明確だと感じている場合は、言語化するときの参考にしてみてください。

        ビジョン(目的・目標)の確立と伝達

        管理者は、組織のビジョン(目的・目標)を明確にし、スタッフや関係者に対して共有する役割を担います。ビジョンを明確にすることで、組織全体の方向性や目標を明確にし、メンバーの意識統一を図ることができます。

        リーダーシップの発揮

        管理者は、組織の中心となってメンバーを引っ張り、組織全体の方向性をリードする役割を担います。リーダーシップの発揮には、ビジョンへの強い信念やコミュニケーション能力、問題解決力などが求められます。

        モチベーションを高めるための仕組みづくり

        管理者は、スタッフのモチベーションを高めるための仕組みや環境を整える役割を担います。適切な体制や報酬、キャリア開発の機会を提供することで、スタッフのやる気や成長を引き出すことができます。

        管理者の持つべき「スキル」 の明確化

        管理者には、どのような任用要件や職責、職務内容が定められていますか?

        任用要件や職責、職務内容が明確にされていない場合は、持つべきスキルについて「わからない」、「間違って理解する」といったことが起きてしまいます。

        ですから、管理者として持つべきスキルを明確化するためには、「管理者の任用要件、職責、職務内容を把握すること」と「任用要件を満たす、職責を果たす、職務を遂行するためのスキルを定義すること」が必要になります。

        管理者のスキルについて、いくつか例を挙げてみますので、持つべきスキルが不明確だと感じている場合は、言語化するときの参考にしてみてください。

        コミュニケーションスキル

        管理者には、スタッフや関係者との議事的なコミュニケーションを確立するためのスキルが求められます。 効果的なコミュニケーションは、意思の疎通や情報の共有を確立し、組織の一体感を醸成する役割があります。

        問題解決能力 (アセスメント・マネジメント・プランニングスキルなど)

        組織の成長には、様々な問題や課題がつきものです。管理者には、冷静な判断や対策立案等の作成を行うなど問題を解決できる能力が求められます。職員に目を配り、組織の持続的な改善を行うことができるスキルが求められます。

        チームビルディング(チームを構築する力)

        管理者には、組織内のチームを構築し、チームメンバーの能力を最大限に引き出すことができるスキルが求められます。適切なメンバーの配置や役割分担、コミュニケーションの促進などにより、チームのパフォーマンスを向上させることが求められます。

        経営知識と戦略的思考

        管理者には、経営知識と戦略的思考を持つことが求められます。組織の成長や競争力を高めるための戦略を考え、市場の変化や法律の変更などにも対応し、組織の持続的な発展に取り組むことが求められます。

        「問題・課題を見つける力」と「情報編集力」を磨こう!

        管理者さんに質問ですが、
        「事業所における問題は何ですか?」
        と訊かれて、的確に答えることができますか?

        この質問に的確に返答するためには、
        ➀あるべき姿
        ➁問題
        ➂課題
        の関係性を理解できている必要があります。

        「問題」とは、「あるべき姿」と「現状」のギャップであり、「課題」とは、「あるべき姿」への阻害要因です。
        例えば、事業所のあるべき姿がひと月の売上500万円、現状がひと月の売上400万円だとすると、「売上が100万円足りていないこと」を「問題」として定義することができます。
        そしてこの問題に紐づく「課題」として、「何が実行できていないからこの問題が起きているのか?」を抽出することになります。仮の課題として「営業計画がない」、「営業活動を行えていない」といったことを設定したとしましょう。このような課題を設定することで、「営業計画を作成する」、「営業活動を行う」といった課題解決へのアクションプランを設定することに繋がっています。

        このように目の前にある情報から現状を分析し、仮説を立てる能力を「情報編集力」と呼んでいます。これからの時代の介護事業所の管理者には、事業運営に関する様々な問題を抽出することができ、情報と情報を繋ぎ合わせて「課題の仮説」と「課題解決へのアクションプラン」を設定できる人材が求められていると私は考えています。

        まとめ

        今回は、管理者に求められる「役割」や「スキル」について、考える機会を持っていただけたのではないかと思います。

        管理者自身が求められる役割を理解し、必要なスキルを身に着けることで、事業所は成長していきます。大げさではなく、管理者の成長がそのまま事業所の成長に直結すると言っても過言ではないと私は考えています。

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