人間関係を円滑にする「心理的安全性」の高め方―エビデンス・ベースド・ナーシングマネジメントで学ぶ訪問看護ステーション経営のコツ(5)

2022.04.28
2022.05.06
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目次
    はじめに― 「風通しの良い」職場にはあって「風通しの悪い」職場にはないものとは
      職員同士のコミュニケーションを円滑にする「心理的安全性」とは
        訪問看護ステーションの管理者が取り組むべき「心理的安全性を高める3Steps」

        はじめに―「風通しの良い」職場にはあって、「風通しの悪い」職場にはないものとは

        訪問看護ステーションに限らず、看護師の職場というと人間関係の悪さ(パワハラや雰囲気の悪さ等)が話題にのぼることが多いと思います。転職の際には、人間関係の良さを重要視される方も多くいます。

        人間関係の悪さとは、職員同士の活発なコミュニケーションや情報共有ができないだけでなく、お互いに無関心・非協力的な態度を取ることも含まれます。このような「風通しの悪い」職場においては、看護師の離職が止まらず、インシデント報告が行われないことによって医療事故が多発し、看護の質が低下する傾向があるように思われます。その結果、連携先や利用者からの評判も悪くなり、業績悪化につながることも多いのではないでしょうか。

        反対に「風通しの良い」職場では、看護師が定着し、インシデント報告が適切に行われることで医療事故は減り、看護の質は向上するでしょう。この結果、連携先や利用者から評判が良くなり、業績の向上にもつながることが容易に想像できます。

        ではどうすれば、「風通しの良い」ステーションにすることができるのでしょうか。その鍵となるのが今回ご紹介する「心理的安全性」という要素です。

        心理的安全性は従業員にとってやりがいがあり働きやすく好業績を上げている職場にあると考えられている要素です。エイミー・C・エドモンドソンは著書『恐れのない組織』の中で、心理的安全性とはリーダーが生み出すことのできる職場・チームの特徴だと述べています。

        職員同士のコミュニケーションを円滑にする「心理的安全性」とは

        心理的安全性とは「対人関係のリスクを取っても安全だと信じられる職場環境であること」です。対人関係のリスクとは、自分の言動によって無知・無能に見られたり、迷惑な人だと思われたりするのではないかという不安のことで誰もが無意識に避けようとしていると言われています。

        例えば、上司や同僚看護師にちょっとした相談をしようとした時に「できない人」、「忙しいのに迷惑だな」や「そんなこと聞いて怒られるのではないか」と不安に感じるようであれば心理的安全性の高い職場とは言えないでしょう。しかし、心理的安全性が確保されている職場では、そういった不安を抱くことなく困ったときやミスを起こした時にすぐに相談や報告をすることができます。

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