みなさんは、どのようにスタッフの育成を行っていますでしょうか。 外部の研修を申し込んだり、他事業所がやっている研修を真似てみたり、自分たちで考えてやってみたり…。研修のやり方にも内容にも色々なものがあるかと思います。
現在、訪問看護ステーションの人手不足は深刻であり、訪問看護ステーション数も増えてきているため優秀な人を採用するのはかなり難しい状況でしょう。そこで重要なのは、入職した人を優秀なスタッフに育て上げていき、自分たちの望むスタッフに成長してもらう事です。
そこで、今回から「訪問看護ステーションにおける年間教育プログラムと研修計画の立て方」テーマに2回に分けてお伝えします。今回は年間教育プログラムと研修計画の立て方を考えるにあたって、まず最初にやるべきことについてお伝えしていきます。
スタッフ教育を考えるうえで大切なことは
を明確にすることです。
目先の研修内容や方法を考えるのではなく、まずは、自分たちの考えや想いを明確にする作業を行いましょう。
自分たちがどんな事業所にしていきたいか、どういう訪問看護師に成長してもらいたいかを考えたときに、自分たちの現状と理想との間のギャップが認識できます。
ギャップを埋めていくのが教育であり、一貫性を持って教育を行うためにプログラムと計画が必要になります。
初めにそのギャップを把握するためにスタッフの現状、自分たちの理想の姿を明確にしていくのです。
もし理想の姿がなかなか思い浮かばない時は、「こんな雰囲気にはしたくない」、「こんな事業所にはしたくない」、「こんなスタッフは採用したくない」、などネガティブな側面を考えてみて下さい。
そのネガティブな要素を真逆にすると、あなたの考えている理想の状態に近くなるかと思います。
多くの場合は理想な状態はすでに自分の中にあり、だからこそ不満を抱いたりイライラしたりするのです。そのため理想の状態が思い浮かばない時は、真逆から考えてみることもお勧めです。
➀で現状と理想を明確にしたあとは、理想にたどり着くためにどのような能力を身に付けてもらう必要があるかを考えていきます。
ここでのポイントは、能力は1つではなく3種類に分けて考えるという事です
のぞみ医療株式会社取締役。ビジケア株式会社経営企画担当者。看護師、保健師。平成22年大阪大学医学部附属病院でICU、精神科勤務。平成26年開業医を育てる院長のもとで、経営・会計学を学ぶ。平成29年-令和2年、ビュートゾルフ練馬富士見台に管理者として勤務、同時に数社の社外CFO、COOとして経営企画、財務を担当。令和1年ビジケア株式会社に参画。令和3年のぞみ医療株式会社取締役に就任。