関わる利用者に対して、なるべく早い時期から多くの経験をすることによって様々な力を身につけ「子ども達の可能性(個性)」や「自立できる力」を身につけてもらいたいといった想いを持って、「放課後等デイサービス・児童発達支援・就労継続支援・相談支援事業」の事業所を愛知県内で10か所展開しています。
また、個人事業主として障がい福祉事業の会社を専門でサポートする行政書士事務所も経営しています。
一番大きな課題はスタッフの育成です。各々が目標をもって取り組める環境やルールを作るとともに、そこから派生して人材の定着につながるといった細かな課題も改善する必要があると感じています。また、組織として環境の変化があったとしても安定的に事業運営ができるといった部分も課題の1つです。
安定的な事業運営の取り組みの一環として、情報共有の流れやルールを確認しやすいように可視化しています。具体時には、管理者ミーティングで共有した内容を管理者からさらに事業所内で共有してもらうことによって統一した情報を発信して漏れなく円滑に浸透するよう努めています。
また、働きやすい環境づくりの一環として、システムも導入し、支援の記録・シフト作成などを効率的にできるような取り組みも実践しています。
意識レベルの差がある課題への対策は、各々がやりたい事を尊重しつつ、会社内に必要な課題に対して内部研修や外部講師も活用しながら学べる場を作っています。
一定の年数が経過した方には、管理者としての研修や他の業界の方々の話を聞き、体験できる場を作るといった機会も用意しています。その他、管理者を中心にやりたい意思があれば積極的に新たな活動も取り入れるようにしています。
例えば、支援の中にアニマル事業や音楽支援をとりいれるという意見があり、今では音楽療法を支援の中に取り入れ、他の会社と協力して就労支援事業所でアニマルグッズを作り販売等しています。
「楽しく」「創造する」「謙虚・感謝」といった企業理念をもとに会社運営を行っています。やりがいやモチベーションを保つのは人それぞれ違いますが、各個人が社内で熱中できるものを作られると良いなと思っています。決められた枠におさまることなく、どんどん新しく作ることこそが、今後継続して事業を運営していく上で必要だと特に最近は感じています。
また、スタッフ同士各々が感謝できるようになると雰囲気もよくなり働く環境も良くなるので、基本的な部分ですが大事にしたいですね。
別の取り組みとして、個々のスタッフが自身の業務を定期的に見直せるように半年に1回は自己評価、及び管理者評価を行っています。スタッフが自身の取り組みを振り返るきっかけにしてもらい、会社としてもスタッフの意見を聞くことによって、改善する部分を見つけ、良い部分をより伸ばすことができるきっかけにすることもできています。
コロナウイルスによる影響として、現場では活動の継続・感染がおさまる事のない状況で当初はかなりバタついて大変でした。ただ、予想もできないことが起こり、違った目線で考えることができる「きっかけ」になりました。業務をより効率的に行えるよう、ICTの活用や今までの業務を見直すことができる良いきっかけにもなりました。
運営面でいうと、コロナ過で目指すべき支援の内容についても視野を広く考えることができました。その中の1つとして、遠隔による支援を発展させ、利便性をあげサービスの質も含め見直すことです。課題はまだ多いですが、止まらずしっかりとしたものを確立させたいですね。
動物が好きなので、アニマル事業も会社内事業としてしっかりと確立していきたいと考えています。また、音楽療法は音楽療法士として学んだ方が中心となって3年以上前から取り組んでいます。実践してみて感じることは、音楽は人と人の距離間が一気に縮まり、楽しんで参加してくれる方が多いです。知っている曲などはとっつきやすく・なじみやすいんだと感じました。今後は実績を積み上げノウハウを構築し、さらに良い内容にしていきたいと思っています。
介護経営ドットコムの記事を制作・配信している編集部です。日々、介護事業所を経営する皆さんに役立つ情報を収集し、発信しています。