訪問看護師の育成に効果的な管理者との「1on1」―エビデンス・ベースド・ナーシングマネジメントで学ぶ訪問看護ステーション経営のコツ(7)

2022.05.27
2022.05.31
会員限定
ホームニュース専門家コラム訪問看護師の育成に…

訪問看護師の育成に悩まれる経営者・管理者の方は多いのではないでしょうか。
訪問看護の仕事は利用者の居宅に訪問し、サービスを提供することが基本となります。
そのため、管理者自身が見本となったり、新人スタッフにつきっきりで指導をしたりするのが難しい状況にあります。
またワークライフバランスが重要な今日では、業務後に指導するといったことも現実的ではありません。もしも管理者がスタッフの育成に時間を取るとすれば、利用者宅への訪問が終わって、スタッフが事務所に戻ってくる時間を育成に使うのが現実的です。

このような短時間で効果的にスタッフを育成する方法として、今回は1on1ミーティングをご紹介します。

スタッフは日々仕事をすることで経験を積んでいます。個人差はあるでしょうが、経験から人は学ぶということに皆さんも異論はないでしょう。成人における学びの70%は自分の仕事経験から得ているという米国の研究所の報告もあります。
経営者や管理者が1on1ミーティングを活用してスタッフの成長を支援することができれば、自ステーションのスタッフ育成は大いに進展するでしょう。
目次
    1on1ミーティングとは何か
      効果的に1on1を実施するための3つのポイント

      1on1ミーティングとは何か

      1on1ミーティング(以下、1on1)とは簡単に言うと、「定期的に管理者とスタッフの間で行われる一対一の対話」のことです。この対話の最終目的はスタッフの成長を支援することです。その過程として、管理者はスタッフの仕事の進捗を確認したり、問題解決を支援したりします。

      「育成」を目的とした1on1は、古くはインテルの創業者であるアンディ・グローブが著作で紹介しています。近年ではYahooの取り組みが著作として紹介されたことによって、他の企業にも広まっています。

      訪問看護ステーションにおいても1on1を導入し、スタッフの育成を進めることは可能です。経営者・管理者の方が効果的に1on1を実施するためのポイントを3つに絞ってご紹介します。

      効果的に1on1を実施するための3つのポイント

      1on1の定義は、「定期的に管理者とスタッフの間で行われる一対一の対話」でした。これを実践してみようと思い立ったとき、以下のような疑問が生じるのではないでしょうか。

      以下、ひとつずつ確認していきます。

      (1)「定期的である」、とはどのように考えれば良いのか

      まず、「定期的」といっても実施頻度はどのくらいがいいのか?その際の時間はどのくらいがいいのか?といった点で悩まれるのではないでしょうか。

      残り1625文字
      この資料は会員限定コンテンツです。
      会員情報をご登録いただくと、
      介護業界の経営支援に役立つ限定公開記事をお読みいただけます。
      業界ニュースや
      専門家記事が
      無料で読み放題
      加算も取得できる
      研修動画が
      無料で見放題
      業務で使う
      各種帳票が
      無料ダウンロード
      関連記事
      鶴ケ谷理子
      2022.06.30
      新任訪問看護管理者におすすめの『サーバント・リーダーシップ』―エビデンス・ベースド・ナーシングマネジメントで学ぶ訪問看護ステーション経営のコツ(9)
      #訪問看護 #リスク管理 #サービス品質向上
      杉山晃浩
      2022.06.28
      退職金制度の存在が介護事業の経営に与える大きな影響
      #リスク管理 #居宅系サービス #施設系サービス
      菅野雅子
      2022.06.23
      リーダー・管理者の悩みから考える介護人材マネジメント(2)―「上から目線の介護」
      #リスク管理 #居宅系サービス #施設系サービス