2024年度の介護報酬改定によって、訪問リハビリテーションの基本報酬は、訪問リハビリテーション費は1単位の微増となる一方、介護予防の基本報酬は引き下げられます。(※リンク先:厚生労働省特設サイト「令和6年度介護報酬改定について」)。
新設加算には、事業所の理学療法士等が医療機関の退院前カンファレンスに参加し、共同指導を行うことを評価する「退院時共同指導加算」など、3種類の加算があります(※介護予防訪問リハは2種類)。
なお、2024年度介護報酬改定の実施日はサービスによって分かれており、訪問リハビリテーションの改定実施時期は6月1日です。
2024年度介護報酬改定では、訪問リハビリテーションの基本報酬の体系が見直され、訪問リハビリテーション費は1単位引き上げられるのに対し、介護予防訪問リハビリテーション費は9単位引き下げられます。
改定前後の基本報酬を比較すると以下の通りになります。
(現行)
(改正後)
(【表】:「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準等の一部を改正する告示(令和6年厚生労働省告示第86号)」を元に作成)
介護報酬改定後の算定構造については、以下の資料をご参照ください。
*「介護報酬の算定構造(R6.6.1) 」(第239回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料)
24年度改定で訪問リハビリテーション及び介護予防訪問リハビリテーションに新設される加算は、以下の3種類です。
具体的な単位数や要件を以下に概説します。
医療機関からの退院後に介護保険のリハビリテーションを行う際、リハビリテーション事業所(訪問・通所)の理学療法士等が、医療機関の退院前カンファレンスに参加し、共同指導を行ったことを評価する加算です。
理学療法士として回復期病院、リハ特化デイ施設長、訪問リハを経験後フリーライターとして独立。医療福祉、在宅起業、取材記事が得意。正確かつ丁寧な情報を発信します。