前回は、人材定着のためのオンボーディング支援において実践するべきアクションを2つご紹介しました。せっかく良い人材を採用できても、受け入れ支援が不十分では、職員に期待していた能力を発揮する機会が失われ、早期離職にもつながってしまいます。そこで今回はオンボーディング支援においてするべき3つの取り組みについて、具体的に説明をしていきたいと思います。
前回、オンボーディング支援においてするべき3つの取り組みをご紹介しました。今回は3つ目の“組織社会化への支援”について解説します。
個人が組織に馴染むために、支援できることとしては次の3つが指摘できます。
職場に新入社員が初めて来た際に、最初にすべきことは円滑な業務遂行のための人間関係構築を支援していくことです。
ここで念頭に置いておいて欲しいのは、人間関係構築への支援と言っても、“職員同士が仲良くなるように支援する”のでは無いということです。職場は仕事をする場所であって友達を作る場ではありません。ですので、職場で目指すべき良い人間関係とは、“困った時や何か気付いた時に安心して相談でき、業務が円滑に、かつより良いものとなるような関係”であるべきです。
それでは、新入社員がそのような職場で人間関係を構築するためには、例えば以下のような取り組みが考えられます
(つるがやまさこ)合同会社manabico代表。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。看護師、保健師、MBA。大学病院(精神科)、訪問看護、事業会社での人事を経験後、株式会社やさしい手看護部長として訪問看護事業の拡大に寄与。看護師250人超の面談を実施し、看護師採用・看護師研修等の仕組みづくりをする。看護師が働きやすい職場環境作りの支援を目指し合同会社manabicoを立ち上げる。 【合同会社manabico HP】https://manabico.com※プロフィールは記事配信当時の情報です