2020年度介護サービス受給者数は過去最高も地域密着型では微減

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厚生労働省が8月末に公表した介護保険事業状況報告によると、2020年度のサービス受給者数(1カ月あたり平均値)は過去最高を更新して575万人でした。サービス分類ごとに見ると、地域密着型サービスの利用者数が前年度比で微減となっています。

2020年度介護保険事業状況報告の概況

報告によると、21年3月末時点の第1号被保険者数は3,578万人(前年度比0.7%増)、要介護及び要支援者認定者数は682万人(同2.0%増)、第1号被保険者に占める要介護や要支援の認定者の割合は18.7%(前年度比0.7ポイント増)といずれも過去最高を更新しています。 また、20年度の1カ月あたりのサービス受給者数は前年度と比べ8万人(1.4%)増え、575万人でこちらも過去最高です。

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【画像】令和2年度 介護保険事業状況報告(年報)より

介護保険給付費は10兆円超え1人当たり費用も過去最高

サービス受給者数の増加に伴い、保険給付費も増加を続けています。介護保険給付費が10兆円を超えたのは介護保険制度が創設されて以降初めてで、00年度と比べると約3.16倍になりました。第1号被保険者1人あたり給付費は28万6,000円で前年度比で6,000円増えています。

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地域密着型サービスの受給者数だけが前年比微減

サービス分類ごとに受給者数推移(1カ月平均値)を見ると、居宅サービスと施設サービスでは過去最高となっています。これに対し、地域密着型サービスも給付費では前年度比で微増しているものの、受給者数は約1万1,000人減少しています(下の各グラフ参照)。

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*関連情報:居宅サービス事業所数の推移(高齢社会ラボ)

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