こちらのページは訪問看護事業所を運営中の皆様に向けた内容となっています。 訪問看護ステーションの報酬単価については下記のページにさらに詳しくまとめているほか、無料でダウンロードできる料金表のひな形(Excel)もご用意しておりますので、ぜひご覧ください。 リンク:【令和4年度改定対応】介護保険・医療保険の訪問看護における報酬単価はいくら?
目標とする売り上げを確保することが難しいと感じている訪問看護事業所の管理者や経営者の方は、「訪問看護事業所の平均的な売り上げはどのくらいなのかな?」、「訪問看護ステーションで売上アップを目指すためにはどうすればいいの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?
そのような皆様に向けて、この記事では、訪問看護ステーションの報酬単価や、売り上げをアップする方法について解説します。
介護保険の訪問看護の報酬単価は、「基本報酬に各種加算減算を加減した単位数」に「地域区分ごとに定められる単価」を掛けることによって算定します。
一方、医療保険の訪問看護の報酬単価は、「基本療養費に各種加算・管理療養費・情報提供療養費等を加算した金額」を算定します。
介護保険の訪問看護の基本報酬は、以下のような単位数となっています。
ステーション
診療所
介護保険の報酬は、単位数に事業所の所在する地域区分ごとに定められた単価を掛けて算定します。この地域区分には、1級地から7級地とその他の区分が設けられています。
医療保険の訪問看護の基本療養費は、訪問看護基本療養費と精神科訪問看護基本療養費に分けられ、それぞれに訪問する職種や回数などに応じた「1日当たりの金額」が定められています。
訪問看護基本療養費の金額は、以下のようになっています。
精神科訪問看護基本療養費の金額は、以下のようになっています。
厚生労働省の『令和2年度介護事業経営実態調査』によると、訪問看護事業所が配置している看護職員の常勤換算数の平均は「4.7人」であり、1カ月あたりの売上(介護料収入)は「2,688,000円」、訪問1回当たりの収入は「8,056円」となっています。
訪問看護事業所は、ニーズの拡大と『黒字化することができる事業』として、事業所数が伸びているサービス種別です。ただし、すべての事業所が黒字で運営できているということではなく、経営が上手くいかず、赤字になってしまう事業所もあります。
埼玉県訪問看護ステーション協会の『令和2年度訪問看護ステーションに関するアンケート調査報告書』によると、以下のような赤字になってしまう理由が挙げられています。
訪問看護ステーションの売上をアップするためには、利用者数の確保や職員の定着等が重要になってきます。そのため、売上を増やすためには以下のような方法が考えられるでしょう。
【売上アップの方法】
また、売上を増やす以外にも、『経費を減らすこと』で、売上アップと同様の効果がありますので、コストダウンの取り組みも並行して行いましょう。
この記事では、訪問看護ステーションの単価や売り上げアップの方法についてご紹介してきました。
訪問看護ステーションを黒字で適切に運営するためには、『単価』を把握し、黒字になるための利用者数を確保しなくてはいけません。
「利用者数が少ない」と感じている経営者・管理者の皆様は、ここでご紹介した内容を参考に、利用者様の獲得、コストダウンの取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。