人手不足が深刻な介護業界では、職員の採用や定着に苦慮されている方も多いでしょう。
そして、職員の採用がうまくいかない状況が続き、「早く人材を採用するためにはどうすればいいの?」、「採用した職員に長く働いてもらうためにはどうしたらいいの?」といった疑問を感じているのではないでしょうか?
そのような経営者・管理者の皆様に向けて、この記事では、デイサービスの求人媒体や、職員定着の取り組み例などをご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
介護労働安定センターの「令和3年度介護労働実態調査」によると、通所介護事業所が無期雇用職員の採用において利用した手段・媒体は、以下のような結果になっています。
デイサービスでは、介護職員、看護職員、生活相談員、機能訓練指導員など、多様な職種が働いています。
ハローワークでもすべての職種を募集することはできますが、それぞれの職種に特化した求人情報サービスや人材紹介サービスを利用することで、専門職の早期採用に繋がっているケースが多いです。
ある程度のコストがかかってしまうことになりますが、「早く採用したい」と考えている場合は、求人情報サイトや人材紹介サービスなどの利用も検討した方が良いでしょう。
職種に特化した人材紹介サービスの詳しい情報はこちらからご覧ください。
それでは、デイサービスで人材を採用する際に必要になるコストを、方法・媒体別に見ていきましょう。
求人広告の媒体として、「Web求人サイト」、「フリーペーパー」、「新聞折込チラシ」、「イベント・合同説明会」などが挙げられます。
掲載期間によって金額は異なりますが、相場はおよそ5万円〜150万円となっています。
介護ソフトのカイポケには、会員になると無料で求人広告を作成・掲載できる機能があります。
詳しい情報はこちらからご覧ください。
相場はおよそ2万円〜42万円となっています。
エリアによって金額は異なりますが、相場はおよそ3万円〜33万円(1万部)となっています。
エリアによって金額は異なりますが、相場はおよそ20万円〜95万円となっています。
厚生労働省が2019年に実施した「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」によると、採用1件あたりの職業紹介事業者に支払った手数料額の平均は、職種別で以下のようになっています。
無料で人材採用を行う方法・媒体として、以下のような方法・媒体があります。
※職員からの紹介は、職員に報酬を支払う制度を設けていることがあります。
人手不足の介護業界で人材を獲得するためには、他の事業所よりも良い条件を設定することが必要になります。
求人票や求人情報には、以下のような労働条件を掲載します。
他の事業所の求人票と差別化するためには、求人票に「求職者が欲しい情報を、できるだけ詳細に記載する」のが良いでしょう。例えば、以下のような項目が挙げられます。
福利厚生は、それぞれの事業所で異なる内容の制度を設けているため、他の事業所との違いを求職者にアピールできるポイントになっています。デイサービスで採用されている福利厚生制度として、例えば、以下のような項目が挙げられます。
これらのすべてを取り入れることは難しいかもしれませんが、差別化を図るために導入を検討してみましょう。
コストや時間をかけて採用した職員に長く働き続けてもらうためには、どうしたらいいのでしょうか。
前出の「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」によると、介護分野で働く従業員は以下のような理由で離職をしています。
こうした離職につながるきっかけを事前に防ぎ、職員を定着させるためには、以下のような具体的な取り組みが考えられるでしょう。
デイサービスにおける採用の方法・媒体、採用強化・人材定着の取り組みについてご紹介してきました。
職員の採用には多くの時間やコストがかかります。だからこそ、採用した後に長く働いてもらえるように人材定着の取り組みに力を入れることはとても重要です。
ここでご紹介した内容が、皆様の事業所の人事制度や職場環境の見直し、改善のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。