12月19日の社会保障審議会の介護給付費分科会にて、2024年度介護報酬改定に向けた審議報告がまとまり、厚生労働省ホームページ上に公開されています。
【介護老人福祉施設(特養)】では、緊急時の対応やリハ・口腔・栄養の一体的な取組み等を評価する見直しが盛り込まれたほか、透析を必要とする入所者への送迎を評価する加算が新設されるなど幅広い項目で改定が行われます。
現時点までに明らかになっている【介護老人福祉施設(特養)】の改定内容をご紹介します。
令和6年度介護報酬改定に関する審議報告(厚労省ホームページ)
*(2024年2月8日追記:)基本報酬の新旧比較と2024年度改定で新設される加算はこちらにまとめています。
定期的かつ継続的に透析を必要とする入所者であって、家族や病院等による送迎が困難である等やむを得ない事由がある者について、施設職員が月12回以上の送迎を行った場合を評価する新たな加算が設けられます。
配置医師緊急時対応加算について、現行では早朝・夜間及び深夜にのみ算定可能なところ、日中であっても、配置医師が通常の勤務時間外に駆けつけ対応を行った場合を評価する新たな区分が設けられます。
施設内で対応可能な医療の範囲を超えた場合に、協力医療機関との連携の下でより適切な対応を行う体制を確保する観点から、在宅医療を担う医療機関や在宅医療を支援する地域の医療機関等と実効性のある連携体制を構築するために、以下の見直しが行われます。
ア)以下の要件を満たす協力医療機関を定めることを義務付ける。その際、義務付けにかかる期限を3年とし、連携体制に係る実態把握を行うとともに必要な対応について検討する。 ※iiiについては病院に限る。 ※複数の医療機関を定めることにより要件を満たすこととしても差し支えない。
理学療法士として回復期病院、リハ特化デイ施設長、訪問リハを経験後フリーライターとして独立。医療福祉、在宅起業、取材記事が得意。正確かつ丁寧な情報を発信します。