デイサービス(通所介護)は、利用者様を獲得することが、目標とする売上を達成できるかどうかに直結しています。
経営者・管理者の皆様の中には、「利用者様を増やすためにはどうすればいいの?」や「他事業所との違いってどんなことをアピールすればいいの?」などといった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そのような皆様に向けて、この記事では、デイサービスで利用者様を増やすための方法や、利用者数を減少させないためのポイントについて解説します。
厚生労働省の「令和4年度介護事業経営概況調査」によると、通所介護の1ヵ月あたりの平均収入は『547万2,000円』、利用者1人あたりの平均収入(単価)は『9,270円』、1ヵ月あたりの平均延べ利用者数は『591.7人』となっています。
デイサービスで利用者様を増やすためには、事業所の強みや特色を把握し、ケアマネジャーなどの営業先に的確に伝えることが大切です。
それでは、利用者様を獲得する方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずは、ご自身の事業所の強みや特色を把握し、言語化します。
他の事業所と差別化できそうな点が強み・特色となります。以下のような具体例が考えられるでしょう。
強みや特色を把握したら、それらを営業先にアピールするためのツールを準備します。例えば、以下のようなツールが考えられます。
ご自身の事業所の強みや特色をアピールできるツールの準備ができたら、営業先をリストアップし、定期的に営業を行います。
営業先は、
などが考えられます。
営業に行く際は、準備したツールだけでなく、事業所の受け入れできる曜日などがわかるような表やチラシなどがあると、ケアマネジャーに役立つ情報を渡すことができるのでおすすめです。
事業所の強みや特色を伝え、サービス提供時の様子や状態の変化などの連携が図れていると、ケアマネジャーと信頼関係を構築することに繋がるでしょう。
質の高いサービスを提供することは、利用者様からの満足度だけでなく、ケアマネジャーからの評価にも繋がっていることを意識しましょう。
デイサービスの利用者様は、要介護高齢者なので、年齢を重ねるとともに施設等に入居したり、入院したり、お亡くなりになったりして、減っていくことになります。
このように、自然に利用者様が減っていくことは避けられないので、新規の利用者様を獲得していく必要はありますが、それ以外にも利用終了に繋がるケースもあるため、対策をしておきましょう。
利用者様に、「このデイサービスに来ると楽しい」、「このデイサービスに通いたい」と思ってもらえるよう、満足度を高めることは大事です。
利用者様の口コミの影響もあるため、満足度が高いと新たな利用者様の獲得につながる可能性がありますが、満足度が低いと申し込みや問い合わせの減少に繋がってしまう可能性もあります。
新型コロナウイルス感染症などがまん延すると、利用者様の利用控えや、事業所の営業停止になってしまう可能性があります。
利用人数の減少、休業を防ぐためにも、作成した感染症マニュアル・指針をもとにしっかりと感染症対策を行いましょう。
ここまで、デイサービス(通所介護)で利用者様を獲得するための方法などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
売上を安定させるためには、事業所の強みを把握して営業先にアピールし、質の高いサービスを提供することが重要です。そして、利用者数を減少させないための取り組みも並行して進める必要があります。
この記事でご紹介した内容が、皆様の事業所の強みを考え、利用者獲得のための営業を強化するきっかけになれば幸いです。