デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)で売上をアップする方法とは?平均値や報酬単価もご紹介

2023.02.13
2023.02.22
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デイサービスの経営者・管理者の皆様は、安定的な事業所運営のためにも、売上の確保が重要な課題だと認識されているのではないでしょうか。

そのような中で、「目標の売上に到達するにはどうすればいいの?」や「収支を黒字化するためにはどうすればいいの?」といった悩みをお持ちの方もいらっしゃるはずです。

この記事では、デイサービスで赤字になってしまう理由や、売上を増やす方法などをご紹介します。

目次
    デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)の平均的な売上とは?
    デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)の報酬単価とは?
    デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)で赤字になる理由とは?
    デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)で売上をアップする方法とは?
    まとめ

      デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)の平均的な売上とは?

      まずはじめに、通所介護と地域密着型通所介護の売上(収入)の平均金額について見ていきましょう。

      通所介護の平均売上

      厚生労働省の「令和4年度介護事業経営概況調査結果(案)」では、通所介護の1月あたりの収入の平均は、『547万2,000円』となっています。

      通所介護の規模別の平均売上

      こちらは厚生労働省の「令和2年度介護事業経営実態調査」から、延べ利用者数別の1月あたり収入の平均をご紹介します。

      地域密着型通所介護の平均売上

      厚生労働省の「令和4年度介護事業経営概況調査結果(案)」では、地域密着型通所介護の1月あたりの収入の平均は、『252万9,000円』となっています。

      デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)の報酬単価とは?

      デイサービスの介護報酬は、基本報酬に各種加算・減算を加減した単位数に、地域区分による単価を掛けて算出します。

      地域区分による1単位あたりの単価

      1単位あたりの単価には、1級地から7級地とその他の地域区分が設けられています。

      以下の表は、地域区分別1単位あたりの単価を示しています。

      地域区分 単価 適用地域
      1級地 10.90円 東京都特別区
      2級地 10.72円 神奈川県横浜市、大阪府大阪市など
      3級地 10.68円 埼玉県さいたま市、千葉県千葉市など
      4級地 10.54円 千葉県船橋市、東京都立川市など
      5級地 10.45円 茨城県水戸市、京都府京都市など
      6級地 10.27円 宮城県仙台市、栃木県宇都宮市など
      7級地 10.14円 北海道札幌市、長野県長野市など
      その他 10.00円 1級地~7級地以外

      通所介護の基本報酬

      通所介護の基本報酬の単位数は以下の表のようになっています。

      提供時間 介護度 通常規模型通所介護費 大規模型通所介護費(Ⅰ) 大規模型通所介護費(Ⅱ)
      3時間以上4時間未満 要介護1 368 356 343
      要介護2 421 407 393
      要介護3 477 460 444
      要介護4 530 511 493
      要介護5 585 565 546
      4時間以上5時間未満 要介護1 386 374 360
      要介護2 442 428 412
      要介護3 500 484 466
      要介護4 557 538 518
      要介護5 614 594 572
      5時間以上6時間未満 要介護1 567 541 522
      要介護2 670 640 617
      要介護3 773 739 712
      要介護4 876 836 808
      要介護5 979 935 903
      6時間以上7時間未満 要介護1 581 561 540
      要介護2 686 664 638
      要介護3 792 766 736
      要介護4 897 867 835
      要介護5 1,003 969 934
      7時間以上8時間未満 要介護1 655 626 604
      要介護2 773 740 713
      要介護3 896 857 826
      要介護4 1,018 975 941
      要介護5 1,142 1,092 1,054
      8時間以上9時間未満 要介護1 666 644 620
      要介護2 787 761 733
      要介護3 911 881 848
      要介護4 1,036 1,002 965
      要介護5 1,162 1,122 1,081

      地域密着型通所介護の基本報酬

      地域密着型通所介護の基本報酬の単位数は以下の表のようになっています。

      提供時間 介護度 地域密着型通所介護費
      3時間以上4時間未満 要介護1 415
      要介護2 476
      要介護3 538
      要介護4 598
      要介護5 661
      4時間以上5時間未満 要介護1 435
      要介護2 499
      要介護3 564
      要介護4 627
      要介護5 693
      5時間以上6時間未満 要介護1 655
      要介護2 773
      要介護3 893
      要介護4 1,010
      要介護5 1,130
      6時間以上7時間未満 要介護1 676
      要介護2 798
      要介護3 922
      要介護4 1,045
      要介護5 1,168
      7時間以上8時間未満 要介護1 750
      要介護2 887
      要介護3 1,028
      要介護4 1,168
      要介護5 1,308
      8時間以上9時間未満 要介護1 780
      要介護2 922
      要介護3 1,068
      要介護4 1,216
      要介護5 1,360

      デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)で赤字になる理由とは?

      デイサービスが赤字になる理由として以下のような例が挙げられます。

      【赤字になる理由の例】

      • 職員数や施設の大きさに比べて利用者数が少ない、稼働率が低い。
      • 平均要介護が低いため、平均単価が低い。
      • サービス提供時間が短いため、平均単価が低い。
      • 算定している加算の種類が少ないため、平均単価が低い。
      • 新型コロナウイルスなどの感染症のまん延により、利用控えや休業せざるを得ない状況があった。
      • 職員が定着しないため、採用費がかさんでしまう。
      • コストダウンの取り組みを上手く実行できていない。

      【赤字から脱却するために必要なこと】

      • 売上を増やす。
      • コストを減らす。

      【コストダウンの取り組み例】

      • ICTを導入し、事務業務を効率化することで、人件費コストを抑える。
      • 使用している設備・備品・消耗品(介護ソフト・機器など)を、同等の機能で価格が安いものに乗り換える。
      • 1on1ミーティングの導入や有給休暇の取得推進など、従業員が働きやすい環境にし、離職を防ぐことで、採用コストを抑える。

      デイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)で売上をアップする方法とは?

      デイサービスで売上をアップするためには、利用者数の確保がポイントになっています。そのため、売上を増やすためには、以下のような対策が考えられます。

      【売上アップのための対策】

      • ホームページの制作やパンフレットの配布など、事業所を認知してもらうための活動を行う。
      • 居宅介護支援事業所や地域包括支援センター等へ営業に行く機会を増やす。
      • 基本報酬が高く設定されている要介護度が中重度の利用者様を積極的に受け入れる。
      • 算定していない加算を算定する。

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      まとめ

      ここまでデイサービス(通所介護・地域密着型通所介護)における売上の平均金額や、売上をアップする方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

      デイサービスで売上を増やすためには、利用者数の確保が重要です。また、売上を増やすための取り組みと並行して、コストダウンの取り組みも積極的に行うことで収支状況へのインパクトが大きくなります。

      ここでご紹介した内容を参考に、売上アップを目指した取り組みを検討してみましょう。

      最後までお読みいただきありがとうございました。

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