訪問介護事業所を運営する皆様は、「職員がまた辞めてしまった。定着しない理由はなんだろう?」や「人材を定着させるために、何かいい方法はないの?」といった人材定着に関する悩みや疑問をお持ちではないでしょうか?
この記事では、訪問介護の経営者・管理者の皆様に向けて、人材を定着させる方法について詳しくご紹介しています。
まずはじめに、人材が定着することで事業所にどのようなメリットがあるかを見ていきましょう。
【人材を定着させるメリット】
このように、人材を定着させることで、コスト削減や労働生産性・利用者様の満足度アップが期待できます。
次に、人材が定着しない訪問介護事業所には、どのような要因があるのか見ていきましょう。
訪問介護員(有期雇用・無期雇用)と全産業平均の離職率の推移が、以下のグラフです。
全産業平均の離職率と比較すると、無期雇用の訪問介護員の離職率は一貫して高く、有期雇用の訪問介護員の離職率は一貫して低くなっています。
そのため、無期雇用の訪問介護員は人材の入れ替わりが多く、有期雇用の訪問介護員は人材の入れ替わりが少ない(人材が定着する)という傾向があります。
このような中、訪問介護事業所の職員はどのような理由で離職を考えるのでしょうか。
前出の「令和3年度介護労働実態調査」によると、訪問介護事業所の職員が前職(介護関係の仕事)をやめた理由は、以下のようになっています。
【前職(介護関係の仕事)をやめた理由】
最後に、訪問介護事業所で人材を定着させるための、具体的な方法について見ていきましょう。人材を定着させるためには、「職場への不満」や「生活への不安」を解消していくことが大切になってきます。
働く中で、不満や不安を感じることは、誰にでもあるでしょう。人材を定着させるために大切なのは、そうした不安を早期に把握して、解決に向けた行動をとることです。
具体的には以下のような方法が考えられます。
スキルアップを支援することで、職員の自信やモチベーションが向上し、職場への定着につながります。
給料や福利厚生、ワークライフバランスの充実は、職員の「生活への不安」を和らげるでしょう。
具体的には、以下のような方法が考えられます。
ここまで、訪問介護で人材を定着させるための具体的な方法や、職員が離職する要因などについて述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
時間とコストをかけて採用した職員ですから、できるだけ長く働き続けてもらうためにも、「職場への不満」や「生活への不安」を早期に把握し、解決に向けた取り組みを実行していくことが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。