デイサービスを運営する皆様は、従業員のスキルを向上させて質の良いサービスを提供するために、様々な研修を計画していることでしょう。
しかし、研修計画の作成にあたって「毎年同じような研修内容になってしまう」、「講師をする従業員の負担を減らしたい」という課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
そのような皆様にむけて、この記事では、デイサービスの研修計画の作り方と研修動画を活用した研修の実施方法についてご紹介していきます。
指定通所介護事業所の運営基準には、従業員に受講させなければならない研修が定められています。
例えば、運営基準第30条の2の業務継続計画の策定等には「通所介護従業者に対し、業務継続計画について周知するとともに、必要な研修及び訓練を定期的に実施しなければならない」とあるほか、第104条の衛生管理等には「通所介護事業者に対し、感染症の予防及びまん延の防止のための研修及び訓練を定期的に実施すること」、第101条の勤務体制の確保等には「通所介護従業者の資質の向上のために、その研修の機会を確保しなければならない」とされています。
ここでは、運営基準で定められている研修の例をご紹介します。
認知症介護に関する基礎的な知識や技術、最新の事例等について学びます。
利用者様のプライバシーを保護するために遵守しなければならないことや、個人情報の範囲、情報漏洩を防ぐための対策等について学びます。
利用者様に介護サービスを提供する上で必要なマナー等について学びます。
介護保険法や高齢者虐待防止法など、介護サービスにかかわる法令について学びます。
介護現場で事故が発生した時の対応方法や再発防止策について学びます。
災害が発生した際の対応方法や普段からできる災害への対策について学びます。
感染症や食中毒のまん延を防ぐための取り組みや、万が一感染症が発生した際の対応について学びます。
身体拘束をなくすための事業所の指針や緊急でやむを得ない場合の対応等について学びます。
ボディメカニクスなどサービスの質の向上のために必要な介護技術について学びます。
デイサービスは、研修計画を作成し、研修を実施しているかどうかを運営指導(実地指導)で確認されることになっています。
運営指導で行政から指摘・指導を受けないためにも、必要な研修について、研修計画を立てて、研修を実施し、記録を残す必要があります。
年間研修計画には、指定された様式はないので、以下のような様式を使用して作成している事業所が多いようです。無料でダウンロード できますので、ぜひご利用ください。
「従業員にさらにスキルアップしてもらいたい」と考えている場合は、外部研修の受講を積極的に検討しましょう。
社会福祉協議会や各学会等が開催する外部研修は、専門家から最新の知見や事例を学ぶことができます。
ここでは長野県社会福祉協議会と長野県介護福祉士会が実施している研修を例としてご紹介します。
年間研修計画のひな形をご用意しました。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
通所介護事業所年間研修計画(Excelファイル)の無料ダウンロード
従業員に研修講師の依頼をすると「忙しいので、準備が間に合わない」と言われたことがある管理者の方は多いのではないでしょうか。
そのような時には、研修動画を利用して、研修を効率的に実施することをおススメします。
介護経営ドットコムでは、デイサービスの研修に使える無料の研修動画をご用意していますので、ぜひご利用ください。
デイサービスの管理者・従業員の方々は、業務が忙しく、研修の準備や受講する時間を確保することに苦慮するケースが多いでしょう。そのような時は、研修動画を使って研修を実施することで、管理者・従業員の方々の負担を減らすことができます。
介護経営ドットコムでは、無料の研修動画をご用意していますので、ぜひご活用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。