介護の採用~定着まで支援する株式会社Blanket秋本氏の経営哲学

2021.06.11
2021.06.15
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【今回インタビューした経営者プロフィール】

秋本 可愛 あきもと・かあい

株式会社Blanket 代表取締役

平成2年生まれ。大学生の時介護現場でのアルバイトを通し「人生のおわりは必ずしも幸せではない」現状に課題意識を抱き、2013年(株)Join for Kaigo(現、(株)Blanket)設立。「全ての人が希望を語れる社会」を目指し介護・福祉事業者に特化した採用・育成支援事業や人的課題を解決を目指す「KAIGO HR」を運営。

日本最大級の介護に志を持つ若者コミュニティ「KAIGO LEADERS」発起人。2017年東京都福祉人材対策推進機構の専門部会委員就任。第11回ロハスデザイン大賞2016ヒト部門準大賞受賞。第10回若者力大賞受賞。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。2021年よりNHK中央放送番組審議会委員に就任。

介護に若手人材が興味をもち、活躍するような支援がしたいと思い起業

現在の事業内容を教えてください

今期で9期目になる介護の人材不足へのソリューションサービスとして介護の採用、育成、定着の支援をしています。ご要望によっては、コンサルティングや採用ツール、ブランディング、人事制度を作ったりしており、幅広くサポートしています。

また、人の確保だけでなく、日本の未来は確実に高齢者が多くなるので、そこに向けて他の企業と一緒に事業開発もしています。

20代で起業されていますが、きっかけは何ですか?

大学を卒業してすぐ独立したのですが、介護に若手人材が興味をもち、活躍するような支援がしたいと思い起業しました。若手の介護コミュニティ「KAIGO LEADERS」を運営していく中で、職場の人間関係や組織課題に直面しました。そこから組織課題に関心をもちはじめ、職場そのものもよりよくしていきたいと思うようになったのがきっかけです。

介護業界を前向きに捉えられていないことこそが課題

これまで介護事業の経営・運営において抱えていた課題は何ですか?

介護は不人気な業界というネガティブな印象と業界人もそのように思っている人が多いということは課題に感じていました。その結果「介護だから人が採れない」と、採用活動を前向きに行えず、効果的な対策が実施できていないがゆえに、人が集まっていないという悪循環に陥っていると思いました。

採用の合同説明会や行政からの要望で採用イベントをプロデュースなどもしましたが、求職者をイベントに集めるだけでは意味がなく、介護・福祉事業者が求職者の方に興味をひかせることができていないということが顕在化しました。小規模の介護事業者は顕著ですが、採用担当がおらず片手間になり、採用も専門性が必要なのにあまり力を注げない環境であることがほとんどでした。

課題ついてはどのような取り組みをされていますか?

まずは小規模の事業者にも参加ができる機会として、厚生労働省の補助事業を通じて採用実践力を高めるプログラム「KAIGO HR RECRUITING LABO.」の企画・実施をしました。一昨年はリアルで開催し、昨年からはコロナの影響もあってオンラインで開催しています。

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