2024年8月1日から、24年度介護報酬改定に対応した”新LIFE”の本格的な稼働が始まる予定です。
これに伴い、2023年度以前から科学的介護情報システム(以降「LIFE」)を利用していた介護事業所や施設では、職員や利用者情報などを7月30日までに移行する必要があります。
厚生労働省は、7月上旬時点で移行作業を終了していない事業所が一定数あるとして、注意を呼びかけています。
※事務連絡原本の掲載ページ:介護保険最新情報vol.1291「旧 LIFE システムから新LIFE システムへの移行作業のお願い」(2024年7月12日)
新しいシステムLIFEの本格稼働に伴い、旧LIFEは8月1日から使えなくなります。
そこで、2023年度以前のLIFE(旧LIFE)を利用していた事業所では、7月30日までにデータの移行作業を行う必要があります。
移行が必要なのは、「職員情報」 「利用者情報」といった個人情報や暗号化キーで、これらは旧LIFEでバックアップファイルを作成した後で新LIFEからそのデータを取り込む必要があります。これらの作業は、「管理ユーザー」が実施することになります。
このほか、新LIFEでは新たに管理ユーザーや操作職員のパスワードを設定する必要があります。
移行作業の詳細な手順は、新LIFEトップページから見ることができる「LIFE移行ガイド」にまとめられています(以下の画像)。
(【画像】2024年7月12日付厚労省事務連絡「旧LIFE システムから新LIFE システムへの移行作業のお願い」より)
なお、7月31日はメンテナンス日となりシステムが停止する予定であり、注意が必要です。
7月30日までに移行作業が完了できない場合、旧LIFEで登録済みの情報(被保険者に関する個人情報等)の一部が新LIFEで正しく表示されません。厚労省はこれを修正するためにはかえって必要な作業が発生するとして、7月30日までに必ず移行作業を実施するよう呼びかけています。
万が一同日までに移行作業を完了できない場合でも、7月31日には旧LIFEにログインすることができなくなるため、最低限の作業として30日までに旧LIFEからバックアップファイルを取得する必要があります(ファイルの取得方法は:「LIFE 移行ガイド」※リンク先からダウンロードが必要)に記載。
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