今回は介護従事者への賃金・賞与におけるトラブル対策についてお伝えします。
人事労務や職場づくりに関するご相談で多いのが、「労働時間」と「賞与・賃金」に関するものです。
賞与・賃金を巡っては、「言った、言ってない」「賃金が上がらない」「賞与が低い、支給されない」…。トラブルに至る背景はそれぞれ異なりますが、揉め事の内容はこのあたりになります。
・残業代の不払いに関するトラブル ・労働法の理解不足に関するトラブル ・労働者の賃金格差によるトラブル ・賞与についてのトラブル
まず、言及したいのが、残業代不払いや未払い残業の相談についてです。
残業代に関するトラブルは、経営者の「意図的な運用によって引き起こされているもの」と「無意識に引き起こされているもの」の2つがあります。
「意図的」とは、その運用が違法であることに気付いていながら、経営者の「そういうものだ」という認識から生まれるトラブルです。
例えば、 ・業務終了後の申し送り時間が労働時間にカウントされていない。 ・訪問介護員の移動中の時間が労働時間にカウントされていない。 ・定時になると、とりあえずタイムカードを打刻して残業させる。
株式会社オーバー代表取締役。拓社会保険労務士事務所代表。社会保険労務士、社会福祉士。 社会保険労務士事務所に入所。医療・福祉業界含め数多くの企業を担当。組織づくり、チーム運営、マーケティング、IT 活用、仕事と家庭の両立を軸とした人事労務コンサルティングで好評を得る。 平成28年会社設立。平成29年1月訪問看護ステーションシンプル、同年5月生活支援サービスチョイス、同年9月ライフパートナーワン・スタイル、居宅介護支援事業所ワン・スタイル、平成30年8月ライフサポートイメージ(訪問介護事業)を立ち上げる。