定期健診を受けさせなくてもよい介護職員とは?新年度に向けた労務チェックポイント

2023.03.30
2023.05.11
会員限定
ホームニュース専門家コラム定期健診を受けさせ…

新年度が近づくと新入社員の健康診断の扱いに関する質問が増えてきます。みなさんの職場においても、話題に上ることが増えているのではないでしょうか。そこで、今回は健康診断をテーマとして取り上げてみました。

健康診断の制度は、福利厚生制度としての価値が高く、事業所ごとに捉え方が異なります。欠勤にはいたっておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態である”プレゼンティーズム”を防止するために健康経営に取り組んでいる事業所もあります。

今一度、健康診断の基本を確認し、健康診断への対応が問題なくスムーズにできるようになります。

目次
    1.健康診断実施に関する3つの義務
    2.定期健康診断を受けさせなくても良いスタッフとは?就業規則を確認してみましょう
      3.健康診断をめぐるトラブルの未然防止策

      1.健康診断実施に関する3つの義務

      健康診断の目的は、労働者の健康の保持増進、疾病の早期発見・予防のみならず、労働者の就業の可否・適正配置・労働環境の評価などを判断することにあります。そうした目的から事業者には定期健康診断等の実施が義務づけられています。したがって、労働者に対する安全配慮義務を果たすためには、健康診断は必要不可欠と言えるでしょう。

      実施が義務付けられている主な健康診断は以下のとおりです。

      ①雇入時の健康診断

      事業者は、常時使用する労働者を雇い入れるときに健康診断を実施しなければなりません。

      残り4767文字
      この資料は会員限定コンテンツです。
      会員情報をご登録いただくと、
      介護業界の経営支援に役立つ限定公開記事をお読みいただけます。
      業界ニュースや
      専門家記事が
      無料で読み放題
      加算も取得できる
      研修動画が
      無料で見放題
      業務で使う
      各種帳票が
      無料ダウンロード
      関連記事
      杉山晃浩
      2024.11.11
      正職員の待遇引き下げで同一労働同一賃金を実現?人事関係者注目の判決と介護事業所の対応
      #サービス共通 #リスク管理 #人材採用/定着
      小濱道博
      2024.10.24
      2024年介護報酬改定後の運営指導対策〜通所介護編〜【解説・小濱道博】
      #リスク管理 #サービス共通
      畑山浩俊
      2024.10.09
      台風で介護施設職員の自家用車が破損!法人の責任は?~BCP策定後シミュレーションに役立つ解説
      #サービス共通 #リスク管理 #BCP関連