【開業・独立・立ち上げ】通所介護(デイサービス)の設備基準とは?

2023.01.30
2023.09.01
ホーム開業準備通所介護【開業・独立・立ち…

通所介護(デイサービス)を開設し、運営するためには、一定の基準を満たした事業所を建設または賃貸し、区画・設備・備品等を設置する必要があります。この施設、区画の広さや設置する設備・備品等に関するルールが『設備に関する基準(設備基準)』です。

この記事では、通所介護(デイサービス)を開設するにあたって求められている設備基準について詳しく説明していますので、ぜひ最後までお読みください。

目次
    通所介護(デイサービス)の設備基準とは?
    通所介護(デイサービス)の設備基準を満たしていない場合は?
      通所介護(デイサービス)の開業準備で困ったら「カイポケ開業支援サービス」がおすすめ
        まとめ

          通所介護(デイサービス)の設備基準とは?

          設備基準には、通所介護事業所が適切なサービスを提供するために、最低限整備しなくてはいけないスペースと設備等が以下のように定められています。

          設備・備品等 基準の内容
          食堂 食事の提供に支障がない広さを有すること。

          食堂と機能訓練室を合わせて、利用者定員数×3平方メートル以上の面積であること。

          機能訓練室 機能訓練の実施に支障がない広さを有すること。

          食堂と機能訓練室を合わせて、利用者定員数×3平方メートル以上の面積であること。

          静養室 ※基準には定められていませんが、都道府県や市により必要な設備等が定められていることがあります。
          相談室 遮蔽物の設置等により相談の内容が漏洩しないように配慮されていること。
          事務室 ※基準には定められていませんが、都道府県や市により必要な設備等が定められていることがあります。
          消火設備・非常災害設備 消防法その他法令に規定された設備。

          都道府県や市など指定権者により、上記の項目について詳細な要件が定められていますので、ここでは例として大阪府柏原市の設備基準をご紹介します。

          設備・備品等 基準の内容
          食堂・機能訓練室
          • (上記の基準に加え)狭隘な部屋を多数設置することにより面積を確保することは不可。
          静養室
          • 専用の部屋とし、利用定員に対して(複数の利用者が同時に利用できる)適当な広さを確保すること。
          事務室
          • 職員、設備備品を配置できる広さを確保すること。
          便所
          • 介助を要する者の使用に適した構造・設備とすること。(複数設置で、車いす用便所とすることが望ましい。)
          • ブザー、呼び鈴等通報装置が設置されていること。
          厨房(食事を提供する場合)
          • 環境衛生に配慮した設備とすること。(保存食の保存設備を設置することが望ましい。)
          浴室(入浴介助を行う場合)
          • 介助者が介護しやすい仕様とすること。
          • 手すり等を設置し、利用者の利便・安全に配慮すること。

          通所介護(デイサービス)の浴室の基準の例

          デイサービスで入浴サービスを提供する場合には、浴室や脱衣室を設置することになります。その基準として以下のような項目が例として挙げられますので、設備等の施工をする前に指定権者の定める基準を確認しておきましょう。

          【浴室の基準の例】

          • 廊下と脱衣室、脱衣室と浴室の出入口に段差がないこと。
          • 脱衣室と浴室は、廊下等から直接見えないようなっていること。
          • 脱衣室と浴室に緊急呼び出し装置等を設置していること。
          • 脱衣室、洗い場、浴槽に手すり等を適切に設置していること。

          通所介護(デイサービス)のトイレの基準の例

          デイサービスのトイレの基準として以下のような項目が例として挙げられますので、設備等の施工をする前に指定権者の定める基準を確認しておきましょう。

          【トイレの基準の例】

          • 男性と女性が同時に利用できるように複数設置していること。
          • 鍵付き扉の設置などのプライバシーに配慮されていること。
          • 緊急時には外から扉を開錠できること。
          • 扉は外開きまたは引き戸となっていること。
          • 緊急呼び出し装置等を設置していること。
          • 手すり等を適切に設置していること。

          通所介護(デイサービス)の設備基準を満たしていない場合は?

          設備基準は「必ず守らなくてはいけない最低限の設備等」が定められているので、設備基準を満たしていない場合には介護サービスを提供する事業所としての『指定』を受けることができません。
          また、運営を開始した後も継続的に満たし続ける必要があるため、改築や用途変更などを行い基準を満たさなくなった場合は、行政からの指導の対象となってしまいます。

          通所介護(デイサービス)の開業準備で困ったら「カイポケ開業支援サービス」がおすすめ

          通所介護(デイサービス)の開業準備では、事業計画の作成、法人設立、指定申請書類の作成、従業員の採用、利用者獲得のための営業、加算算定のための準備など、やらなくてはいけないことがとても多いです。また、開業に向けた準備を進める中でわからないこと・迷ってしまうこともでてくるでしょう。

          このように開業への不安や疑問がある方は、ぜひ『カイポケの開業支援サービス』のような開業をサポートするサービスを活用しましょう。

          まとめ

          今回は、通所介護(デイサービス)の設備基準について説明してきました。
          通所介護事業所を開業・運営するにあたって、事業所として運営する物件を決め、基準を満たすための設備を準備することはとても重要です。
          もし、申請後の実地調査などで基準を満たしていないことが判明し、その部分について改装する必要があると、予定日に開業することができなくなってしまうケースもあります。
          ここでご紹介した内容が皆様の通所介護の開業やその後の運営のお役に立てば幸いです。
          最後までお読みいただきありがとうございました。

          会員詳細情報を入力すると下記の資料がダウンロードできます
          会員詳細情報を入力すると下記の資料が
          ダウンロードできます
          この資料は会員限定コンテンツです。
          ダウンロードするには、ログインまたは会員登録から会員詳細情報の入力をお願いします。
          ※ログイン後、未入力の場合は「会員詳細情報の入力」ボタンが表示されますのでご入力ください。
          関連記事
          2023.01.30
          【開業・独立・立ち上げ】デイサービス(通所介護)の開業時の初期費用と資金調達の流れ
          #法人設立 #資金調達
          2023.01.30
          【開業・独立・立ち上げ】デイサービス(通所介護)のホームページを作成するポイント
          #集客・広告
          2023.01.30
          【開業・独立・立ち上げ】デイサービス(通所介護)の利用者獲得・営業のポイントとは?
          #集客・広告 #法人設立