【開業・独立・立ち上げ】居宅介護支援事業所(ケアマネ)の事業計画書の書き方とは?

2023.01.30
2023.09.01
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自宅等で生活を送る高齢者の増加から独立して居宅介護支援事業所の開業・起業を考えている方は多いのではないでしょうか。

居宅介護支援事業所は1人でも開業することができますが、開業後の安定した経営を目指すためにも事業の見通しを立てる必要があり、『事業計画書』を作成することをおススメします。

この記事では、居宅介護支援事業所の事業計画書について目的や記載すべき項目・内容等をご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

目次
    居宅介護支援事業所で事業計画書を作成する目的とは?
    居宅介護支援事業所の事業計画書の記載項目・書き方
      居宅介護支援の開業準備で困ったら「カイポケ開業支援サービス」がおすすめ
        まとめ

          居宅介護支援事業所で事業計画書を作成する目的とは?

          事業計画書を作成する目的として、『事業の見通しを立てるため』と『金融機関から融資を受けるため』が挙げられます。
          それでは、それぞれの目的について見ていきましょう。

          事業計画書は事業の見通しを立てるために作成する

          事業計画書を作成する目的のひとつとして、経営者が『事業の見通しを立てるため』が挙げられます。
          事業計画書には、事業のコンセプト、サービスの内容、ターゲットなど事業の全体像と合わせて、「どれくらいの収入を見込んでいるのか?」、「どれくらいの経費が経常的に発生するのか?」、「初期投資はどれくらいの金額を予定しているのか?」、「融資によってどれくらいの金額を資金調達して、月々どれくらいの金額を返済するのか?」などの複数年の収支や資金調達の内容まで記載します。
          開業前に、これらの項目について具体的な数字・金額を計算することにより、皆様が考えている「コンセプト」や「提供したいサービス」を実施し、事業として経営が成り立つのかを確認することができます。

          事業計画書は金融機関から融資を受けるために作成する

          居宅介護支援事業所は、スモールスタートすることができる事業なので、融資を受けなくとも開業できるケースは多いですが、賃貸物件の契約に係る費用や車輛の購入費用がかかる場合、融資を検討することが多いようです。
          金融機関から融資を受ける場合は、事業の概要、サービスの内容、市場環境、経営者の経歴や起業の動機、他の借入の状況、初期投資の内訳、収支計算などについて説明する必要があり、その時の資料として事業計画書を作成することになります。
          収支計画書には、「1ヵ月あたりの担当件数」、「利用者1件あたりの売上金額」、「従業員を雇用する場合は職種・人数、人件費の内訳」、「その他の主な経費の内訳と金額(家賃、交通費、車輛費、保険料など)」など、収支を計算するために必要な情報を記載することになります。

          居宅介護支援事業所の事業計画書の記載項目・書き方

          金融機関から融資を受ける際に提出する事業計画書は、フォーマットが指定されますが、それ以外の目的がある場合は、目的に合わせてカスタマイズして事業計画書を作成することになります。
          それでは、これまでご紹介してきた3つの目的を網羅するために、事業計画書と収支計画書に必要な項目について見ていきましょう。

          様式 大項目 小項目
          事業計画書 会社の概要
          • 名称
          • 住所
          • 設立日
          • 役員
          • 資本金
          • 理念・ミッション・ビジョン
          事業の概要
          • 事業の内容
          • コンセプト
          • 市場環境
          創業の動機
          • 目的
          • 動機
          • 背景・想い
          経営者の略歴
          • 事業・サービスに関係する経歴、資格
          • 事業経営の経験
          事業の内容
          • 提供するサービス
          • セールスポイント
          • ターゲット
          従業員
          • 従業員の職種・資格・人数
          これまでの借入の状況
          • 借入の目的
          • 借入金の残額
          • 年間返済予定額
          開業資金
          • 設備・備品等の内訳と金額
          • 運転資金の内訳と金額
          資金調達
          • 自己資金の金額
          • 借入先の金融機関と金額
          収支計画 (創業年度と創業から1年後)
          • 売上
          • 主な経費の内訳と金額
          • 借入の返済額
          • 利益
          収支計画書(月別) 売上
          • 売上高
          経費
          • 人件費
          • 家賃
          • 支払利息
          • その他
          借入返済
          • 借入返済額
          売上の算出根拠
          • 利用者数
          • 稼働率
          • 営業日
          • 営業時間
          • 利用者1件あたりの売上・単位数
          • 算定する予定の加算
          経費の算出根拠
          • 従業員の職種・人数・勤務形態
          • 1人あたりの人件費
          • 法定福利費
          • 車輛費
          • 福利厚生費
          • 事務消耗品費
          • 通信運搬費
          • 手数料
          • 保険料
          • 雑費

          事業計画書・収支計画書は、このような項目について『整合性をもって』、かつ『説明を受ける相手が理解できるように』、作成しましょう。
          また、収支計画書は『事業の継続した安定性(返済ができること)を示す』ために、年度ごとに3期分ほどを作成しておくことをおススメします。

          居宅介護支援の開業準備で困ったら「カイポケ開業支援サービス」がおすすめ

          居宅介護支援の開業準備では、事業計画の作成、法人設立、指定申請書類の作成、従業員の採用、利用者獲得のための営業、加算算定のための準備など、やらなくてはいけないことがとても多いです。また、開業に向けた準備を進める中でわからないこと・迷ってしまうこともでてくるでしょう。

          このように開業への不安や疑問がある方は、ぜひ『カイポケの開業支援サービス』のような開業をサポートするサービスを活用しましょう。

          まとめ

          今回は、居宅介護支援事業所の事業計画書について説明してきました。
          独立して居宅介護支援事業所を開業・起業するにあたって、経営者である皆様自身が、事業の見通しを確認し、関係者・関係機関へ説明するために『事業計画書』を作成することはとても重要です。
          ここでご紹介した内容が、居宅介護支援事業所の開業、そしてその後の事業所運営のお役に立てば幸いです。
          最後までお読みいただきありがとうございました。

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