通所介護のサービス実施記録票は、通所介護サービスを利用者に提供した際に、利用時間や提供した介護サービスの内容、利用者の様子や健康状態、レクリエーションへの参加状況などを記録し、サービスの実施状況の確認を行うための書類になります。
通所介護のサービス実施記録票は、利用者へのサービス提供中またはサービス提供終了後、速やかに記入します。サービス内容を記録しておくという目的の他、事業所の他のスタッフに利用者の状態を共有し、継続したケアを提供するためにも必要になります。
サービス実施記録票【通所介護】を作成する際には、以下のポイントを踏まえましょう。
〈送迎時間〉
事業所への到着時間、事業所から出発した時間を記載します。
〈バイタル〉
利用者の対応、脈拍、血圧を記載します。
〈入浴〉
入浴した時間、貸与した衣服、その他入浴時の様子や心身の状況について記載します。
〈食事〉
食事の時間、形態、主食・復職の摂取量、事業所にいる時間帯の水分摂取量、その他食事の様子を観察していて気が付いた点などについて記載します。
〈排泄〉
リハビリパンツの仕様有無、貸与した衣服、排尿・排便の回数、その他排泄物の状態など気になる点について記載します。
〈活動午前・午後〉
体操やレクリエーション、催し物など事業所で実施したイベントの内容を記録し、それぞれのイベントについての参加の状況、その時の様子などについて記載します。
〈全体備考〉
その他、利用者の状態やその日の様子など、気が付いた点について記載します。
通所介護のサービス実施記録票は、通所介護事業所が介護給付費を算定する根拠となる実績記録です。介護給付費が適正に請求されているか、実地指導が行われた際にサービス実施記録票がなかったり、その内容が不明確であった場合は、介護報酬の返還となることもあります。