この動画は、「自然災害発生時におけるBCPの作成」シリーズの委員会の設置編です。 視聴に必要な時間は、標準速度で11分15秒です。 資料も無料でダウンロードいただけます。
<解説>株式会社ケアモンスター代表取締役:田中大悟さん
このシリーズは、順番にご視聴いただくことで自然災害が発生したときのためのBCPを策定した後、PDCAサイクルを確実に回していくための理解を深めていけるように作成しています。
このページでは、事業継続計画におけるマネジメントサイクル(概要説明編で説明)の概念に沿い、「BCP策定の為の委員会の設置 」についてお話します。
この動画で解説する内容は以下の通りです。
1:委員会規定の作成 2:委員会の構成メンバーと役割の決定
このシリーズでは、事業継続におけるマネジメントサイクルのイメージを持っておくことが重要ということをお話してきました。マネジメントサイクルを回すためには、ある一定のルールを定めておく必要があります。
今回はBCP委員会規程のサンプルを用いてお話しします。
今回説明するサンプルでは、第1条から第9条を定めてあります。
第1条:委員会の名称 第2条:委員会の目的 第3条:委員会の活動内容 第4条:委員会における実務 第5条:委員会の構成 第6条:委員会の開催等 第7条:研修・訓練の振り返り 第8条:更新履歴第9条:その他
第5条で触れた、委員会の構成メンバーと役割の決定について説明します。
BCP委員長の選任については、事業所の統括責任者などを充てることが多いでしょう。研修・訓練係は、事業所内で通常研修の企画などに精通している職員を充てることで、スムーズに事を運べることが予測できます
情報係については日常業務から行政などと連携をとっている職種を充てることでスムーズに情報を入手できることが予測できます。
対策立案係については、「平常時」の対応、「緊急時」の対応、「他施設との連携」、「地域との連携」と担当をわけて設定できるため職員一人当たりの負担を軽減できるというメリットがあります。
また、サンプルのように上記の係と兼務する事業所も職員配置によっては考えられます。
他施設や地域と連携が必要な場面ではいろいろな制約や決断が必要な場面が予測されますので、管理者等の役職者を充てることで段取りがスムーズに運べると考えられます。
このように、役割分担を明確に行うことでBCP策定に向けたプロジェクトを前進させていくことができ、PDCAサイクルもうまく回せるようになってくるでしょう。
BCP策定プロジェクトにおける注意ポイントは、「管理者が一人でかかえこまない」ことです。
今回は、【BCP策定の為の委員会の設置 】に注目し、
についてお話しました。
今回のシリーズを視聴して、引き続きBCPの作成にチャレンジしていきたいとみなさまに思っていただけたとすれば、大変うれしく思います。
株式会社ケアモンスター 代表取締役。社会福祉士・介護支援専門員。1975年生まれ石川県出身。 整形外科(老人保健施設)や脳神経外科等に勤務し、医療ソーシャルワーカーや介護支援専門員として、組織や地域のマネジメント業務に携わりながら、医療経営を学ぶ。 その後、医療法人の理事、MS法人の取締役として、クリニックを中心とした介護事業の立ち上げや運営を行う。 2014年に、コンサル事業・セミナー事業を主に起業。現在は、今の福祉事業の概念を壊しながら、「新しい価値」と「新しい仕組み」を創造する!ということをテーマに活動中。